ジンが再び人気です――ストレートでも、カクテルでも。 この世界的ブームの引き金は、ハーブの今までにないブレンドで味覚を魅了する数多くの新しいジンブランドです。
ここ数年で現れたそうしたあまたの新ブランドの中でも、フランスコニャックをベースに造られたGヴァン・フロラゾンは、オランダのイェネーフルと同じく17世紀に穀物と西洋ネズから蒸留された本来のジンから、おそらく最もかけ離れています。 Gヴァン・フロレゾン造りでは、まずワインを4回蒸留し、それをさらにもう1回、ユニブランの花、西洋ネズ、生姜、甘草、桂皮、コリアンダー、ナツメグ、クベバと一緒に蒸留します。 これにより、花とソフトな香辛料が元の個性的な香りを持つきわめて滑らかなジンが出来上がります。
ほとんどすべての新しいジンには多種多様の(えてして秘密の)香辛料、ハーブ、柑橘類、ナッツ、花が加えられています。 フランスのディジョンのガブリエル・ブーディエは、西洋ネズ、レモンやオレンジの皮、コリアンダー、アンゼリカ、スミレの根、フェンネルを加えて蒸留し、サフランで色付けして、サフラン・ジンと名付けました。 アメリカのガイ・レホーストは、プレミアム・ミルウォーキー・ジンでメボウキとウィスコンシン薬用人参を使っているほか、オーストリアのブルー・ジンに至っては11か国から集められた27種のスパイスが使われています。 ことスパイス選びとなると、酒造家たちには何の制約もありません。
多くのスパイスの他にも、新しいジンの特徴として樽での保管が挙げられます。 オレゴン州シェリダンのランサム・ワインズ & スピリッツのタッド・スティーステッドは、オールド・トム・ジンの保管に、かつてシャルドネやピノ・ノワールといったワインに使われていたオーク樽を使っています。 同業者であるイリノイ州エヴァンストンのポール・ヘレトコは、FEWバレルエージド・ジンのために、アメリカオークでできた古いバーボンウイスキー樽を使っているほか、オハイオ州コロンバスのデイヴ・リゴとグレッグ・リーマン(スイス出身の元バレーボールのプロ選手)も、彼らのバーボン・バレル・ジンで同じことをしています。 シェリーやマデイラの樽を使う醸造所もあります。 木材はジンに香りとコクを与えます。
リンク: Gヴァン・フロレゾン:www.g-vine.com サフラン・ジン:www.boudier.com レホースト・プレミアム・ミルウォーキー・ジン:www.greatlakesdistillery.com ブルー・ジン:www.bluegin.cc オールド・トム・ジン:www.ransomspirits.com FEWバレルエージド・ジン:http://fewspirits.com バーボン・バレル・ジン:www.watersheddistillery.com