実験用ガラス器具の手作業による洗浄と機器による再生処理

ラボでの実験や分析には、十分な量の清潔な実験用ガラス器具の安定供給が不可欠です。信頼性の高い優れた結果は、実験用ガラス器具や用具が常に清潔で、残留物のない状態でなければ得られません。言い換えれば、不純物や以前使用した化学薬品が含まれていないことなどが重要です。手作業による洗浄では、このレベルの一貫した品質が得られることは稀であり、分析作業に必要な基準を損なう危険性があります。

今日でも、実験用ガラス器具の手作業による洗浄は一般的です。このようなアプローチをとる理由は、通常、財政的なものであると考えられています。つまり、手作業による洗浄の方が、ラボ用ガラス器具洗浄機を調達し、維持するよりも安価であるという認識が一般的となっています。しかし、長所と短所をよく見てみると、この推測は誤りであることがわかります。

シンクでの洗浄は厄介で面倒なだけでなく、望ましい結果を得るためには多大な時間と労力を必要とします。再生処理を自動化すれば、ラボのスタッフが費やす時間をもっと有効に使うことができます。同様に、一貫して高水準の洗浄を行うことは、手作業では困難です。手作業による洗浄の結果は、常に作業を行う人に左右されます。経験、手順、利用可能な時間のすべてが結果に影響します。

手作業による洗浄は、高価な実験用ガラス器具を破損するリスクが特に高くなります。材料、洗浄器具、化学薬品の正しくない取り扱いは、ガラス器具の耐用年数を著しく低下させます。同時に、このような環境は、従業員がエアロゾルを吸い込んだり、化学物質に直接触れたり、割れたガラスでけがをしたりすることで、ラボのスタッフに健康上のリスクをもたらします。

業務用のラボ用ガラス器具洗浄機の初期費用を考えると、ユーザーはしばしばそのような大きな投資が回収できるかどうか疑問に思うものです。しかし、多くの場合、機械による再生処理で得られる長期的な節約に気づかない場合があります。

まず第一に、時間の節約です。スタッフは、貴重な時間を他の生産性の高い仕事に充てることができ、仕事の効率を上げることができます。同時に、労働負荷が高く不健康な雑用から解放され、その結果、病欠が減り、ラボのスタッフの満足度とモチベーションが向上します。さらに、ラボ用洗浄機で実験器具を洗浄することの利点は、迅速性にあります。手作業による洗浄とすすぎには1個あたり約1分かかるのに対し、実験用ガラス器具60個を機器で再生処理するとわずか24分で、約59％の時間短縮に相当します。

さらに、貴重な資源を責任を持って使用することも重要です。エネルギー、水、洗剤の消費は、個々のプロセスに合わせて正確に調整され、無駄なくトップクラスの結果を達成します。自動プロセスにおける水の消費量は、手動プロセスにおける消費量に比べ、最大63％削減されます。これはラボの財務を助けるだけでなく、環境への負荷を大幅に軽減します。そして最後になりましたが、機器による再生処理は、手洗いよりもはるかに優しいのです。エッチング、傷、ガラス破損のリスクは最小限に抑えられ、再生処理されるアイテムの耐用年数も延長されます。

ラボ用ガラス器具洗浄機を調達し、使用するための高い投資コストは、長期的に見れば回収することができます。一貫した優れた結果だけでも、ラボ用ガラス器具洗浄機を購入する十分な理由になります。しかし、人件費の削減、電気、水、洗剤の消費量の削減、実験用ガラス器具の耐用年数の延長は、遅かれ早かれバランスを崩すことになるでしょう。償却期間は、もちろん個々のコスト構造や1日に何回のプログラムサイクルを実行するかによって異なりますが、平均的な数値に基づく計算では、ラボ用ガラス器具洗浄機への投資は2年未満で回収できることが示されています。

そして最後に、ラボ用ガラス器具洗浄機は、ラボでの再生処理をより安全で、ミスの起こりにくい、信頼性の高いものにします。その結果、ラボでの作業をはるかに簡単にします。

手作業による洗浄から機械による再生処理への移行を可能な限りスムーズに行うため、ミーレサービスおよびミーレ認定のサービス代理店は、ラボ用ガラス器具洗浄機の耐用期間中、常にお客様のご要望にお応えします。設置から試運転、適切なプログラムや洗剤の選択、問題やメンテナンス、修理のサポートまで幅広く対応します。